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NHK朝のドラマ「べっぴんさん」から
NHK朝のドラマ「べっぴんさん」から。

今回のヒロイン(すみれさん)のモデルは
ファミリア創業者の坂野惇子さんです。
「おかあさん」です。

わたしはこの「べっぴんさん」から
学ぶこと、感じることが
たくさんあるだろうと楽しみにしています。

そして、今日早速その機会は訪れました。

すみれさんとその友人たちは
アメリカ人の母(エイミーさん)から
「わが子のためにドレスを作ってほしい」と依頼を受けます。

自分たちも母であるすみれさんたちは、
エイミーさんのわが子への思いを
共有しながら、
思いを込めてドレスを作ります。

その思いがエイミーさんに
伝わるというストーリーでした。

すみれたちはエイミーさんに
依頼主に自分たちの思いをわかってもらえたことに感動します。

自分の思いが相手に伝わる瞬間は、
人間として喜びのときです。

わたしは、このストーリーから2つのことを感じ、学びました

まず、ひとつ目は、

子どもたちに仕事を選ぶときは
「辛いことや困難はあるだろう、
でも、子どもたちには
楽しい仕事、したい仕事についてほしい。」



と伝えなければならないということです。

受験や勉強の大切さは嫌というほどわかっているわたしですが、

それはあくまでも子どもたちの人生を豊かにするための

経験やツールであるべきなのだと思っています。

常に子どもが、辛くとも、楽しいと感じられる仕事、

したいと思う仕事につけるよう導かねばならないということです。

われわれ親の時代は、量的平均、数的多様性が先行してしまいます。

いいかえれば、「みんなと同じ」

「点数、成績、値段や金額が高ければすごい、安心」という考え方


しょうか。

だから、ある一人の人間が魂を込めてつくった美術品を見ても

まずは、「いくら?」と値段への興味が先行してしまうのでしょう。

その人が生きた時代や人生、その人の思いである、

「質的価値」とでもいうべきものを

感じようとする作業は、

そのあとになってしまうのではないでしょうか。、

子どもたちには、
そういう質的な価値を先に感じとれる生き方を
してほしいのです。

2つ目は、教師という立場からです。

お母さまから大切なお子さんを預かって、

ある意味、とても神経を使わねばならない受験というものに

挑戦させているわたしですから、

その子らしさを大切にした指導をしなければいけない。

ということを、再認識させてもらったことです。

わたしの周りには

大手進学塾でトップを取るような子がいますし

私立中学の最難関校といわれる御三家に

たくさんのお子さんを輩出してきました。


こちらのインフォメーションの仕方が悪いのでしょうね。

お母さまの中には

「どうしても(私立中学難関校)御三家!」と

思われて当方にいらっしゃっる方がいます。

「子どもが行きたいから」

とおっしゃってはいるのですが、

無意識のうちに、お子さんがそう思うように誘導している。

受験も間近になった今の時期になると、

不安に負けていしまっている自分に気づかず、

自分の意志に反して、子どもを追い込んでしまっている。


わたしも母親ですから、

その気持ち、わたしは痛いほどわかります。

ですが、わたしがぶれるわけにはいきませんよね。


その子が25才になったとき、

この学びが生きてくるような指導をしなけれなりません。

受験校はそのあとです。と

お母さまに伝え、協力を仰がねばなりません。


決して、「合格させます!」とテクニックで

その子たちを導いてはいけないのです。


しかし、30数年の間には、

お母さまの思いとわたしの思いの間に

齟齬がでることがありました。

中にはわたしのところを離れて行かれる方もいらっしゃいました。

離れて行かれるのはさみしいですが、

その子のことを考えれば

わたしが結果主義に走ることはできませんでした。

そのお子さんの成長を願い、
そのお子さんの可能性を信じ、
自分の無力さを反省しながら
その背中を見送りました。

大きく成長した彼らが
「先生、仕事が楽しくてね」
「先生、今仕事にはまってるから会えないよ」
「先生、あの時やってことが役に立ってるんだ」
「わたし、今の仕事向いていると思うんだ」
「先生、辛いけれど頑張るよ。」


こんな言葉をもらえるよう
これからも頑張っていきたいと思います。

*このブログは他のブログと共有しています。
ご了承ください。

10月16日今日の授業(小学5年)
今日、子どもたちが
目をキラキラさせたのは、「理科」でした。

石灰水とは
「水酸化カルシウム」がまじった水溶液です。

この水溶液に息をふきかけると
溶けている水酸化カルシウムに
二酸化炭素が通って白くにごる。

これは受験の定番中の定番の知識です。

そこで、子どもたちにこんなことをたずねてみました。

では、息をふきかけて二酸化炭素を通し、

白くにごったその液に、

さらに息をふきかけたらどうなりますかね」
とたずねました。

(6年生ならわかる生徒は多いのですが、
本日の生徒は5年生なので難題です。)


すると、子どもたちの眼差しが一瞬にして、

真剣になり、

すぐさまみなでディベートをはじめました。

Aくん「…」

Bくん「そんな問題、初めて聞いたぞ」

Cさん「わたしも。」

Dくん「みんな、落ち着いて。
   先生が問題にするんだから、
   ぼくたちに答えられるってことなんじゃない。」

Eさん「なるほど。そうかも。
   でも、まったくわからない。」

Dくん「じゃぁ、ゆっくり考えてみようよ」

Eさん「わかった。まずは、水酸化カルシウムは水にとける。
   だから、水溶液と呼べた。そこに息をかける」

Aくん「水酸化カルシウムが二酸化炭素と結合して
   炭酸カルシウムになる」

Cさん「そうそう。水酸化でなくなって、
   炭酸になっちゃう。だから、にごるんだよね。
   にごっちゃったから、水溶液とはいわない」

Eさん「そこまでは、だれもがわかる。
   その先よね。白くにごったものに
   さらに息をふきかけるっていうんでしょ。

Bくん「もしかして!」

(全員、B君に注目)

Bくん「炭酸カルシウムがどんどんできちゃって、
   ビーカーからあふれたりして」

(みなでしらけた顔)(Bくん小さくなる)

Eさん「あふれませんから。飽和するでしょ。
   ビーカーの中の水酸化カルシウムが
   全部炭酸カルシウムになってしまったら
   そこまで!でしょ。
   だから、にごったままというのが答えじゃない。」

Dくん「そうかなぁ。先生の意地悪ってこと?」

Bくん「先生なら、それもありかな」

Aくん「おれは違うような気がする。
   勘だけど、終わりじゃないんじゃぁない。
   できた炭酸カルシウムに
   二酸化炭素をかけ続けると、
   何かに変化するような気がする」

Cさん「わかった!また、水酸化カルシウムもどるんじゃない」

全員「……」


そのあとも15分程度、
いろんな意見交換をしました。

また、インターネットを使て調べたりもしました。

しかし、「炭酸カルシウム以外のものができる」
「でも、それはわからない」
という結論になりました。


***

受験勉強では、いちいち実験をするわけにはいきません。
また、1題にかけられる時間も限られています。

初見の問題(今まで解いたことのない問題)にであったら、
今、持っている知識を駆使し、
設問者の意図を考えながら、
答えを導き出さねばなりません。

***

わたしが、
できた炭酸カルシウムに、さらに二酸化炭素を
通りし続けると、炭酸水素カルシウムという
物質に変化します。これは水に溶けるので、
透明になります」
というと、

「え〜」という声!
同時に、その答えを各々が真剣な顔をして書きとっていました。

今回、この子たちは、
初見の問題に対して、答えを出すことは出来ませんでした。
もし、この問題が入試ででたとしたら、
不合格になってしまうかもしれません。

でも、わたしは、こんな体験が
子どもたちのこれからの学びに
大きく影響を与え、同時に合否までも左右すると思っています。


10月3日今日の授業(小学5年)
前回の学習をもう一度「思い出せる授業」をします。

どんなに記憶力が良い子でも

大量の知識を扱っているので忘れることがあります。

また、「あっ、わかった」でそのままにしておくと、

いざ必要になったときに

「あれれ」と

なにやらぼんやりした知識になってしまっていることがあります。

そこで、前回の学習を思い出しながら

新たなものを積み上げるようにします。

(前回の課題)

東京駅を中心に、

東京湾の海岸線を書き、

山の手台地の範囲を書いてみましょう。

また、羽田空港・葛西臨海公園、東京ディズニーランドの

位置もその地図に書き加えてみましょう。


でした。


今回は、その図をもう一度書いたあと、

そこに、荒川と多摩川を加えてみてほしいと提案しました。


 □多摩川の下流は、

 東京都大田区と神奈川県川崎市の境をほぼ東西に流れています。

 多摩川の河口には「東京国際空港(羽田空港)」が
 
 なければなりません。


 □荒川の下流は

 東京駅を中心に見た場合、

 東側にあたる「下町」をほぼ南北に流れています。

 荒川の河口には「葛西臨海公園」が
 
 なければなりません。


 また、知識の確認と記述の練習を兼ねて、

 多摩川と荒川について

 知っていることを書いてみよう!と提案しました。

 いくつかの内容がありましたが、

  ‖針狎遒塙喟遒糧羈
 
  荒川は多摩川より長い。
  流域面積は2倍以上。

 ◆‖針狎遒髪多摩湖の関係、

   奥多摩湖は小河内ダムをつくるときにできた人造湖。
   奥多摩湖は正式名称を小河内貯水池ということ。

  などでした。

  文章は遂行すればするほど上手になる、といいますが、
  わたしもそうだと思いました。

「わかる」から「できる」へ
塾の説明会に出向かれると

「難しいことをやるのではなく、

基礎力をしっかりと固めてください!」

とアドバイスをされることがあります。

この「基礎力」の捉え方が大切です。


* 暗記用の教材、一問一答で知識を確認する問題で
  知識をしっかりと身に着ける。
  概念をしっかりと身に着ける。
  公式なども身に着ける。

 これはどのご父兄もやられていることでしょう。

 ですが、大手進学塾の月例テストやマンスリーテストでは、

 その基礎知識を扱って問題を解く力を求められます。

 そこにたどりつくには、

 「あっ、これって〇〇はどうかって聞かれているんだよね


 と、子ども自身が

 自分で気付くことが必要です。

 そして、その体験を繰り返しながら、

 確固たる手ごたえを経験させることが必要
です。

 
 そこは、子ども自らが感じ取らねばならないことだから、
 
 塾では達成できない、だから家庭で、自分で達成してほしい。

 となるのですが、

 家庭で親がその方法を伝えようとしても、

 なかなか子どもは親のアドバイスをすっと自分のものに

 できないことが多々あります。

 ならば、塾でライバルである他の生徒から策を盗む、

 という方法はどうか、と親は考えるのですが、

 この方法は、子ども自身に欲がないとできない。

 また、点数に過敏になっているクラス(上位クラス)でないとできない。

 という条件がついてまわります。

 
 
 もっと子ども自身が動き出せるよう工夫をすればよいのでしょうが、

 わたしたち大人の中に

 フッと気づくと、

 塾の試験の点数を取ることばかりに力を入れているのではないかと

 感じてしまうこと、、

 また、こんな難しいことを10歳や11歳の子に求めてよいのか、

 という思いを潜在的に抱えているので、

 いろんな意味での迷いがでてしまうのではないかと考えています。

 
 それは、我々も同じです。

 でも、多くの教え子を送り出した経験から、

 基礎力を身に着け、それを提示された問いにどう活用し、

 答えにたどり着かせるか、という工夫力や思考力は

 社会人になって必ずや子どもたちを支える力となることも

 わかっています。

 だからこそ、

 なんとかしてその子に合った方法を、と

 考えることができるのだと思います。



 また、中学へ進学した際も、

 基礎力は無駄なくいかされます。
 
 親御さんの迷いはよくわかりますが、

 「基礎力がある」という「わかる」から、

 「手ごたえがある」という「できる」まで、

 一気にたどり着こうと焦らず、

 また、あきらめることなく、

 いろんな工夫を試しながら

 コツコツと頑張ってほしいと思っています。

10月2日今日の授業(小学5年)
本日参加の生徒たちは

社会を得意とする子が多いので、

つぎのことに気をつけて課題を作成しています。

 ヾ蔽韻鵬鯡世気譴襪茲Δ別簑蠅禄个気覆ぁ

◆ー験勉強としても役立つもの。

 これまでの知識を駆使できるもの。
  さらに知識の確認にできるもの。

ぁ々餮譴瞭媛鯲蓮表現力、

  算数・理科に必要な論理性にも役立つもの。


などです。

欲張りだ!とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、

やること満載の子どもたちにために、

あの手、この手で工夫をしてあげたい、という思いからです。


本日の課題の軸は地理。

東京駅を中心に、

東京湾の海岸線を書き、

山の手台地の範囲を書いてみましょう。

また、羽田空港・葛西臨海公園、東京ディズニーランドの

位置もその地図に書き加えてみましょう。



というのが課題です。

地図を見て位置を覚える。

それをテストで確認する。

覚えることが多い子どもたちにとって

それではつまらない。

また、彼らの志望校合格への

実践力は養えないので、

こんな問題に挑戦するようにしています。



Aくん「山の手台地って、関東地方の地理でやったことないな」

Bさん「だから問題になってるんでしょ」

Cさん「山の手線の山の手だよね?」

Dくん「そうじゃない。となると、武蔵野台地の一部」

Aくん「わかった。江戸時代、各藩のお屋敷があったところだ!」

Bさん「そうか、、江戸城の近辺とその西にあたる高台だね」

Cさん「それならわかった。麹町・牛込・四谷・赤坂・麻布・芝・本郷・小石川ってあたりだね」

Dくん「高禄の武士が屋敷を構えていたところってことね」

Aくん「それなら、山手線の内側から西側ってことだね。」

Cさん「江戸時代に家禄の高かったお侍さんが住んでいたってことが、今の山の手にも影響を及ぼしているってことなんだね」


そんな話をしながら、東京湾の形を確認し、

略地図を書いている子どもたち。

その後、指定された場所を書きいれる際も、

千葉県や東京都のこと、羽田空港から輸出されるものなどを

確認し合いながら、わかったことや話し合ったことを

記述し、略地図を完成させて終了しました。

かかった時間は1時間半。

手ごたえのある、そして楽しかった授業でした。